私が写真を始めた頃というのは、もちろんデジタルカメラなんていうものはなかったから、カメラにフィルムを詰めて撮影をしていた。長尺のフィルムを買ってきて、自分でパトローネに詰め直して使っていた。撮影したフィルムは現像タンクを使ってフィルム現像を行い、暗室でプリント作業を行った。その頃暗室で培った技術を、どうにかデジタルの中に継承したいと思っている。




花の名前

キヨハラ光学のベス単風レンズにて撮影。ベス単というのは「ベストポケットコダック」という大正生まれのカメラについていたレンズのこと。フードを外すことにより独特のソフトな描写が得られるが、当時はその手法が「朦朧写真」などと呼ばれて流行したらしい。
そのベス単の描写を模して設計されたのがキヨハラ光学のVK70R。残念ながら現在は製造されていない。



音のない時間

ある時期鉱山めぐりをしていた。北は夕張から南は筑豊まで、けっこう行った。
別に炭坑のドキュメンタリーをやっていたわけでも、廃墟を撮っていたわけでもない。
しいて言えば、自分のイメージに合った写真が撮りやすかったということかな。



南島めぐり

これは椎名誠が監督した「うみそらさんごのいいつたえ」という映画にスタッフとして参加し、その帰りにひとりで、石垣島、西表島、波照間島などをまわって撮影した。
大勢のスタッフと共同生活を送った後だったので、すごく開放的な気分になった。
やっぱり一人でできる写真の方が向いているようだ。